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2006年05月01日 (月) | Edit |
「星々の舟」 村山由佳 文集文庫
読了。

表紙の写真とタイトルの響きに惹かれて購入しました。
全6編を家族それぞれの視点で描いた作品です。
全ての作品が母の死、禁断の兄弟愛を基軸として描かれています。

ずっしり。そんな言葉がよく似合う作品だな、と思いました。
ずっしり、と家族愛。

「幸福とは呼べぬ幸せもあるかもしれない」
そんな父の科白が胸にずっしり。

どこの家庭にもそれぞれの事情を抱える人々が集っているという
ことを実感しました。いじめ、不倫、兄妹愛、DV、従軍慰安婦問題、
様々な社会問題がこの一冊に詰まっています。

それを家族はどう受け止めてくれるのか。
この作品に出てくる家族はそんなことはけして教えてくれません。
彼らはそれぞれに問題を受け止め、前向きでいるのです。
毅然、ということばが合うでしょうか。
けれどもそれぞれが居場所を求め、ゆるやかにつながってゆく。
それが家族。ひとりひとりの宇宙をつなぎとめるもの。
そんな印象が残りました。

30過ぎて読むと、家族それぞれの描写でいろいろな過去が
思い出されて苦しかったりしたのですが、それもよい機会だったかな
と思いました。ましてひとりっこの家庭にそだったひーさんにとって
なおさら家族の存在を思い知らされる結果となりました。

これから新しい家庭を築くに当たって、
子供達がどんなことに出会い、どんなことを考えながら大人に
なるのか。そしてその後。この本は「その後」になったとき、
自分が家族の一員としてどうあるのかを考えるきっかけと
なったと思います。
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