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2006年03月14日 (火) | Edit |
スティーブジョブズの再臨 アラン・デウッチマン・著 大谷和利・訳
毎日コミュニケーションズ

 久々の単行本(ハードカバー)。スティーブ・ジョブズといえば、
アップル社の創設者の1人であり、現アップル社のCEOその人のことです。
1988年からコンピュータと付き合いが始まった自分にとって、本書に描か
れているスティーブの様々な取り組みは、リアルタイムに耳に入ってきた
ことばかりなので、自身の記憶の整理にはうってつけといえる存在です。
とはいえ高価なマックをティーンエイジャーの身で買うわけにもゆかず、
大学に入ったときはすでにビル・ゲイツの土壇場だったわけで、今まで
マックを積極的に導入する機会に恵まれませんでした。しかしコンピュ
ータのあらゆるデザインへの固執は共感できるものが多く、このような
ものを作り上げた人物はどんな人間なのか、という点に興味がありました。
そんなわけで読んでみた次第です。
 ストーリィは、ジョブズがアップル社を追放されるところから始まります。
彼はアップル社の株を1株だけ残して全て売却し、自分の理想とするコン
ピュータを作るためにNeXT社を創立します。ここでジョブズの持つ二面性
について語られています。グッド・スティーブとバッド・スティーブ。
飴と鞭は使いよう、とはよく聞きますが彼のそれは天地の差、といっても
過言ではないものだったのです。重要なポストにつける、多額の投資を
するかと思えば、完膚無きまでに激しく叱責する。それも大勢の前で。
およそ日本の企業体質では生き残れない人間ではないかと思いましたが、
人間性を疑うよりもずっと強いカリスマ性を備えていたという点が
彼の強みだと思います。強力なビジョンを持ち、実現化するためにあら
ゆる手段を講じることが「できる」人間など、そういるものではないと
思います。最新のコンピュータを見せてもらえるとわくわくしてNeXT
を訪れた人に、布に覆われた物体の正体を見せたとき、そこにあったの
はコンクリートの塊で、そのときのジョブズの言葉はこうでした。
「最高のモニタスタンドだろう?」
相手を困惑させながらも、それでもなおジョブズは不思議な魅力を振り
まいてくる、それこそが彼のカリスマなのだと感じました。

 しかし、そんな彼もNeXTでは失敗します。ハードウェアに固執しすぎ
たためにIBMへNeXTの先進的なソフトウェアをライセンスすることを
拒否したのです。おそらく、ジョブズがここでの判断を変えていれば
Windowsではなくマックこそが現在のスタンダードになっていたかも
しれなかったのです。ジョブズはジョージ・ルーカスからCG部門を
買収し、ピクサーと名付けました。そして「トイ・ストーリー」の
成功を皮切りにアップル社への復職を果たすのです。本書にはジョブズ
をめぐる様々な人物が紹介されています。ビル・ゲイツはもちろん、
ルーカス、ディズニーの面々…。近年その地位を不動のものとした
フルCG映画がどのように成長していったのかまで知ることができました。

 さて、ジョブズ氏の給与はたったの1ドルなんですよ。
 もちろん、今も。

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