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2005年12月01日 (木) | Edit |
なんだか最近更新が滞っていてすみません。

「風精の棲む場所」 柴田よしき 光文社文庫

 初・柴田よしき作品です。きっかけは、本屋をぶらついて
いたら「猫探偵・正太郎」シリーズの「猫は聖夜に推理する」
が目にとまったのです。よく見ると「猫探偵正太郎の冒険2」
と書いてあるじゃないですかぁ。で、1作目を探そうと本棚
を見るも、見つからず。適当に引っこ抜いてみたら表紙が
きれいだったので決めました。やはり装丁は大事ですよね?

 内容:ミステリ(ィ)作家、浅間寺竜之介のもとへ、ファンの
女子高生から「村祭りの奉納の舞を見てほしい」という内容の
メールが届いた。この主人公の名前がいかにもミステリらしい
名前でよろしい。それはさておき京都は北山の奥、美山町の
さらに奥にある風神村へとやっとこさ辿り着いた主人公と
その連れ犬サスケ。はたまたこの村のネーミングが横溝風では
あるが、あんなに陰鬱ではなく、きわめて明るく美しく
懐かしさをたっぷりとふくませた場面展開が続くのである。

 前半は森林伐採にたいする作者の批判がメインといってもよい
のではないだろうか。ブナの森を保全することの大切さがこれでもか
というくらいに伝わってくる。普段からこの方面に詳しい
人にはやや退屈な感もあるだろう。自分もその一人だった。
しかし安穏とした雰囲気のなかで、やはり殺人がおこる。
主人公・浅間寺(あさまでら、ではなく、せんげんじである)
が持ち前の記憶力と論理で見事犯人を見つける展開は
じつに小気味よい。さらには巧妙なしかけも含ませて
あるわけだが、登場人物がいい人ばかりなだけに、なんとも
やるせない気持ちになってくる。最後のオチは古典的。

 読み終わってから、女性作家の方だと知りました。
文章が男性っぽい雰囲気だったのでちょっと意外でした。
なんといっても、高校時代に理科の先生とふたり望遠鏡を
かかえて走り回った美山が舞台なのがうれしい。今でも
豊かな自然はそのままなのでしょうか。物語を読みながら
美山の景色がつぎつぎと浮かんできました。

というわけで、Amazonから
「猫は密室でジャンプする 猫探偵正太郎の冒険1」
が届いたので、明日から読むことにします。
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