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2005年10月05日 (水) | Edit |
 福井晴敏『TwelveY.O.』文庫版 読了しました。
福井晴敏の第44回江戸川乱歩賞受賞作です。内容は『亡国のイージス』
に登場する辺野古デストラクションの真相を描いたもの。
沖縄の在米基地を一瞬のうちに無力化する最強兵器『アポトーシスⅡ』
と謎の兵器『ウルマ』。この二つを手にし、たった一人で米国国防総省
への脅迫を試みる『B.B.文書』なる絶対不可侵の外交カードを持つ男・東馬、
謎の少女・理沙、地連で自衛官の勧誘をする身に落とした元ヘリパイロット・
平、謎の地下組織で東馬を追う女・由梨、秘密工作員でありながらも己の感情
を信じた少年・護。それぞれの思いが交錯する大スペクタクルです。

 敗戦からの日米関係と自衛隊のあり方を問う姿勢は福井晴敏の一貫した
テーマとなっています。ヘリコプタの操縦シーンの描写などは実に緻密。
イージス同様、丁寧な調査のもとに描かれた作品です。場面展開もスピーディ
で読んでいて飽きさせませんでした。場面ごとに登場人物の心中描写が
長いのが特徴なので、通勤途中だと誰の科白?と思うこと多数。そのたびに
一章分読み返していたので時間がかかってしまいました。
一冊完結なので、割と早い段階で読者にとっては謎な過去などの部分が
登場するのでストーリィは理解しやすかったです。コンピュータウイルス
が主軸となって展開されていきますが、こんな万能なウイルスって作れる
んでしょうか。初出時期を考えると斬新な発想だったのだと思いますが、
現在ではあまり珍しくない題材になってしまいました(だったら文庫で
読むな)。あと、福井作品全般でいうと漢字が難解です。

 二作続けて、久しぶりにドキドキワクワクな展開の作品に触れることが
できました。面白かったです。
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コメント
この記事へのコメント
ひーさん、こんばんわ。
私も『TwelveY.O.』読みました。
面白かったです。
機械の仕組みやコンピュータに関しては
ちんぷんかんぷんですが、
物語は比較的人物が少なくて読みやすかった記憶があります。
『川の深さは』も良かったです。ちなみにローレライは未読です。
2005/10/06(Thu) 21:48 | URL  | きな #pTgkTqwQ[ 編集]
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