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2012年11月04日 (日) | Edit |
さて、土地の契約を済ませるとまず登場するのが「設計士」でした。この方は建築業者の抱える設計士ではなく、個人でお仕事をされている方でした。設計士というと、素敵な建物がたくさん登場する番組のように施主の夢を叶えてくれる人、というイメージを抱いていたのですが、実際はそうではありませんでした。

これは設計士の方に問題があるというわけでは決してなく、「建築条件付」というシステムに問題があるのだと思います。というのは、往々にしてこの「建築条件付」には「標準仕様」というものがあるからです。たとえば今回購入することになった土地は周囲を森林に囲まれているのですが、擁壁の高さがある程度あるために窓越しに緑を楽しむためには工夫が必要です。そのような土地環境や土地形状に合った間取りを提案していただくということが全くなかったのです。

すなわち、建築士は「標準仕様」から隔たりの大きくなる建物をなるべく作らないようにしているように感じられたのです。原因は簡単です。標準仕様を外れたとたんに、多額の追加料金が発生するからです。建物が高価になれば建物を買ってもらえなくなる、それは避けたいという姿勢が話を通じてとてもよく感じられたのでした。

間取りはそんな過程を経て一応完成をみたものの、ここでまだ「建築業者」は登場しないのです。なぜなら、住宅ローンの審査が終了していないためです。何度かコンタクトを試みたのですが、住宅ローンの審査が通らないと話をしても無駄になるかもしれませんので、との一点張りでした。こちらは自分たちが建てようとしている建物の構造はどうなのか、耐震性はどうなのか、耐火性はどうなのか、ということが知りたいのですが、そもそも建築業者と話ができませんので何もわかりませんでした。

いざ審査が通ってみると、やっと建築業者と話ができるのですが、この段階でも「構造」「耐震性」「耐火性」の話は出てこないのです。理由はここへ来てわかりました。そもそも住宅ローンは事前審査、本審査の二階建てで行われるのですが、この事前審査で借入額の最大金額が決まります。その際、「標準仕様」で審査をかけてしまうために、たとえ業者が耐震性の高いものを用意できたとしてもコスト高になり借入金額を大幅に上回る可能性が出てくるため、仕様変更を嫌うようなのです。

しかしながら、こちらが買う物はこの先数十年にわたって大切な家族を守る器のはずです。それがどんなものなのかを知らされないままに、数千万の出費を強いられるというのは、どうにも納得がいきませんでした。ましてや今回の家造りは、障がいを持った息子のための家造りです。息子の持つ障がいをきちんと受け止めると共に、地震や火災などの災害から確実に守る必要性があります。

結局、フタを開けてみると建物の説明は何一つ無いままに建築確認申請を出すという段取りになっていました(申請を出すタイミングは一切教えてもらえなかったのですが、間取り変更を申し出たところ「いつまで経ってもキリが無いですよ」などと言われたために判明しました)。これにはさすがに頭が来まして、土地の契約そのものを白紙に戻してくれ、という話になったのでした。

詳細は省きますが、結果としては土地の売り主から建築条件を外していただけることになったのでした。家造りは一旦フリダシに戻ってしまったのですが、ここからはとんとん拍子に進んでいくことになったのでした。
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